トラーパニはシチリア最西端の街。
旧市街は地中海に半島のように突き出しているため、街全体が海に囲まれています。
イタリアの多くの街がそうであるように、トラーパニの街も古くから栄える「旧市街」と、
戦後に新しく作られた「新市街」に分かれます。
トラーパニ市民の多くが住んでいるのは新市街ですが、見どころはやっぱり旧市街!
トラーパニ旧市街の3つのメインストリート
トラーパニ旧市街は3つのメインストリートがあります。
●Via Garibaldi(ヴィア ガリバルディ)・・・新市街から旧市街への入り口の街。バールやレストランが並ぶ。
●Via Torrearsa(ヴィア トッレアルサ)・・・北側の海から南側の海に抜ける道。陶器、赤サンゴなどのちょっとしたお土産屋さんやセレクトショップもあり、ショッピングするならこの通りで。
●Corso Vittorio Emanuele(コルソ ヴィットリオ エマヌエーレ)・・・カテドラーレ(ドォーモ)のある一番賑やかな通り。バールやレストランが並ぶ。
メインストリートをちょっと入った小径もとっても雰囲気があります。
アラブ人が作った街とノルマン人が作った街
旧市街はVia Torrearsaを境に、東側(地図右側)が9世紀に入植したアラブ人が作った街、西側(地図左側)がその後やってきたノルマン人やスペイン人によって作られた街となっています。
境目にはこんなアーチがあって。
ここが昔はアラブ人が街を作ったころの入り口、つまり門だったそうです。
アラブ人の街並みは迷路。
敵が侵入してきた時、敵を迷わせるためにわざとクネクネ道になっています。
一方、アラブ人以降の街並みは、広い道がドンっと広がります。
これは、王様や貴族を乗せた馬車が通るため。
街を歩いているだけでも歴史を知ることができるのが楽しい!
トラーパニはバロックの宝石箱!
サイズが比較的小さいトラーパニの旧市街には、所狭しとバロック建築が立ち並びます。
その多くは教会か貴族のお屋敷。
お屋敷にはバルコニーがあって、ドレスを着た貴婦人が羽の扇子で仰ぎながら、
上から街を眺めていたんだろうな~、とか、思わず妄想してしまいます。
トラーパニのカテドラーレもバロック建築。
薄い水色の教会は珍しく、細かく刻まれた漆喰の装飾がまるでデコレーションケーキのよう!
美しい装飾も然ることながら、フランドルの画家ヴァン・ダイク作「十字架に架けられたキリスト」が見どころです。
水平線に沈む夕日を眺める
シチリアの西の端っこのトラーパニでは美しい夕陽を拝むことができます。
真っ赤に空を染めて沈んでいく夕陽。
季節により少しずつ場所が変わりますが、トラーパニの西の端っこ、
つまりシチリアの最西端にあたる「リニーの塔」付近は、
ほぼ360度の海を眺める事ができるので、ここに行けば必ず夕陽を眺める事ができます。
もちろんお天気次第ですが、夏はかなりの高確率!
水平線に沈んでいく夕陽も美しいですが、
その後、少しずつ色を変えながら暗くなっていくトワイライトタイムもおススメ。
大自然のスペクタクルを楽しむことができます!
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トラーパニはパレルモのように大きな見どころがたくさんある街ではありません。
でも、旧市街のメインストリートは歩行者天国。
街のサイズも歩いて全部回れるほど良い大きさ。
ノンビリしたちょっとオシャレな港街、、、という雰囲気は、
心と体を休めるのにピッタリの街♪
ギリシャ遺跡、カルタゴ遺跡、フェニキュア人から続く古代製法の塩田、中世の街エリチェ、真っ青な海のファビニャーナ島などなど、トラーパニを起点に楽しめる観光地もたくさん!
少し長めに滞在して「暮らすような旅」を楽しみましょう!
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